ローファイな8トラックの低音質で録音され、Animal Collectiveのメンバーが主宰するPaw Tracksからたて続きにリリースされてきたAriel Pinkの音源たち。その評価は決して高いものではなかったし、世間に認知されることもあまりなかった。ところが、ある時期を境には一転したのである。きっかけはReal Estate、Kurt Vile、Neon Indianといった若い世代のアーティストたちにより始まった。Ariel Pink本人の意思とはあまり関係がないところで、人気と評価が高まることとなったのだ。その後、“ファザー・オブ・チルウェイヴ”というあだ名(?)とともにUKの名門レーベル4ADと契約をするにいたったのである。以前のようなローファイサウンドをまた続けて4ADからもリリースかと思いきや、なんとバックにミュージシャンを従えて、T-Rexを手掛けるなどの経歴を持つRic Pekkonenをエンジニアとしてレコーディングを行ったのである。そのサウンドはNew Wave、PunkはたまたAOR・・・そのような音楽を飲み込んでしまいながら結局Ariel Pinkなのであった。いやAriel Pink’s Haunted Graffitiなのである！ その待望の単独公演が渋谷のO-nestにて開催決定！！