90年代ポスト・ハードコア~オルタネイティヴ~そしてEMOシーンを語る時、絶対欠かせない存在だったTHE PROMISE RING。しかし2002年に発表され た『WOOD/WATER』リリース後に突如解散。このラスト・アルバムは従来のTHE PROMISE RING、そしてEMOムーヴメントの垣根を越えた大傑作であったため、シーンはそのショックを隠せず困惑しておりました。しかし、その心はこのMARITIMEへとバトンタッチ!THE PROMISE RINGのフロントマンで あったDavey von BohlenとドラマーのDan Didier、そしてこちらも惜しまれつつ解散したTHE DISMEMBERMENT PLANのEric Axelsonの三人によってミルウォーキーとワシントンDCを拠点に2003年にスタート。当初は「IN ENGLISH」というバンド名でスタート予定だったこと、更に『WOOD/WATER』からの流れもあってか、そのサウンドはTHE SMITHSやトラディショナル・ブリティッシュ・スタイル辺りの雰囲気も抱え、更なるTHE PROMISE RINGからの進化を感じさせたのでした。そしてアルバムも『Glass Floor』 (04)、『We, The Vehicles』 (06)、『Heresy & The Hotel Choir』 (07)...と、確実にリリース。06年にはEricが脱退するも、Dan HinzとJustin Klugが加入し、来日も三度敢行。COMEBACK MY DAUGHTERS、toe、くるり、BEAT CRUSADERSなどとの共演 や、JIMMY EAT WORLDとも日本ツアーを行ない、そのギター&メロディー魂はここ日本でも大きな支持を集めております。
そして4年ぶりに届けられた新作がこの『HUMAN HEARTS』。地元ミルウォーキーで制作された今作、本国でのリリースはMINUS THE BEAR、THE DEARS、HOT HOT HEAT、SILVERSUN PICKUPS、THE ONE AM RADIOなどの大玉を抱え、そしてそしてBEADY EYE(!!)のアメリカ・ライセンス・リ リース元でもあるロスアンジェルスの注目レーベルDANGERBIRDからってのもミソ。このレーベル・オーナーが元THE PROMISE RINGのマネージャーであり、その信頼関係から今作のリリースが決まったそうです。とにかく全曲が名曲!せつなくて温かい最高のギター唄心アルバムは、確実に時流とは関係のない宝モノ。涙混じりの笑顔が心の奥深くでずっと駆け回っている感じです。もう〜とんでもないピュアで無垢な青春オヤジ・バンドなんだから!たまんないっす!!
1. It's Casual
2. Paraphernalia
3. Black Bones
4. Peopling of London
5. Air Arizona
6. Faint of Hearts
7. Annihilation Eyes
8. Out Numbering
9. C’mon Sense
10. Apple of My Irony
11. Youth In Asia -BONUS TRACK-