R : 初めていつ行ったっけなぁ…新宿のリキッドルーム。
誰だっけ、メデスキー(Medeski Martin & Wood) だったっけ?
何回も新宿のリキッド行ったよね。
Y : 衝撃的だったね、なんでこんなに麻製品着けた人が多いんだろうとか、
今までに無い文化がなんかそこに垣間見えて、まだ俺ら20歳ちょい。
S : 19だったね…
R : まだロックっぽいバンドしか見てなかったらねその時は。メデスキーっつったらジャズっぽい感じもあるし、そういう人達の演奏見るのも新鮮だったけど。
あのヅッチーが誘ってきたんだよ(笑)友達が誘ってくれて、そいつがメデスキーとかギャラクティックのCDが良いよって言ってくれて、買ったら凄い良くてね。
S : 俺はクリバギ(Critter`s Buggin) を薦められて、クリバギが来るんだよって誘われてたんだけど、行けなかったんだよ、で後からEYEちゃんとセッションしたっていう話を聞いて、そんで知ったかな一番最初は。
Y : 99年のFUJI ROCKでフィッシュ(PHISH) を観て、でその後に確かフィッシュの追加公演をZepp Tokyoでやってて、でその時にメデスキー、マーティン&ウッドっていうチラシが入ってて、なんかフィッシュが雄だったら雌はメデスキーだ、みたいなそんな事が書いてあって、なんだろうなコレって思って気になった。
S : その説明間違ってないよ。
Y:それ見て凄い気になってのが、オーグルで繋がったってのあったんですね。
R : アイコアイコ(当時渋谷にあったジャム系専門CDショップ)でCDをいっぱい買って、でオーグルがあって、っていうそういう感じだったよね。
アイコアイコとオーグルはセットだと思ってたもん。
でアイコアイコに売ってるCDが刺激的過ぎて俺達にとっては。
S : アイコアイコ買いみたいになってたもんね。
Y : 間違い無い、みたいな。
M : で、オーグルというちゃんとイベントもあって、リンクしてる感じがあったよね。
S : オーグルに出るアーティストのCDは買って、チェックして。
R : 俺達の青春みたいなもんだよねほんと。
S : そうだね、オーグルとともに色々音楽を知ってった。
M : そこで本当に音楽をいっぱい知ったっていう。
Y : 完全に知らないバンド呼んでても、絶対にかっこいいだろうっていう信頼感があったからとりあえず行こうって毎回思ってて。
S : 知らないバンドでも絶対安心して行ける場所だったよね。
R : 会場の雰囲気が凄い好きだった、良かった。ちゃんと一工夫があって、そういうの見る楽しみもあったし。
S : だた人が集まる場所じゃなくてね、内装も、行った空間も楽しめるていう、バンドだけじゃなくてね。
Y : 俺らにとっては本当に青春で、知らない事を沢山教えてもらった場所っていう、ね。それに今度出れるっていうのはね、うん。
R : でも客の中で一番若かったんじゃないかな。
Y : 皆年上だったよね。
S : 大人のイベントだったよね。
Y : ガキが紛れ込んでも良いのかなぁーみたいな。
R : ちょっと肩身狭い感じ。あまり迷惑かけないでおこうみたいな。
S : ちょっととお洒落考えて行ったもんね。普通ライヴってそんななんか、汗かくしーみたいなだったけど。
洒落た服着てかないといけないみたいな。
Y : その後アンチバラス(Antibalas) が来た時に初めて出さしてもらって、渋谷のO-EASTで。
R : 緊張したよね。ヤベー、オーグルに出れる。
S : オーグルに出れるって感じだったよね。
Y : テレビ出る位の気持ちだったよね。
S : なんか世の人がメジャーデビューしたいっつってバンドやってるのと一緒で、オーグル出てーっみたいな感じでやってたとこあったもん。
Y : オーグルで演奏終わって皆帰る時に俺らのCDR配って渡してましたもん。
S : 関係者のフリして。今だから言えるんですけど、バレなくて誰にも。
S : とにかく日本には無いよねもう、オーグル以外に。
R : こんな文化があったんだ、と思ったもんね。
S : 一つのカルチャーだったよね。 |