J. Gerrit Welmers (シンセ)、William Cashion (ベース)、Samuel T. Harring (ヴォーカル)によるボルチモア出身のトリオ、それこそがFUTURE ISLANDS。同郷のDan Deaconらが所属する地元ミュージシャンのコミュニティ、Wham Citycollectiveの一員でもあります。NO AGE、HIGH PLACES、NUMBERS、DEATH SENTENCE : PANDA!などなど、トンガリ系をバンバンとリリースするロンドンのUPSET THE RHYTHMからデビューし、2008年にはファースト・アルバム『WAVE LIKE HOME』を発表。そのキ印・寄獣ぶりは名門スリル・ジョッキーにもしっかり届きドラフト一位で入団。2010年にはセカンド・アルバム『IN EVENING AIR』をリリースし、更にその名は世界に降り注がれました。
しかし残念ながらその名はここ日本までにはなかなか届かなかったのですが、
じゃあこのサード『ON THE WATER』でどーだ!!…と。基本的に彼等のサウンドは、キャチーでキラキラ輝くエレクトロ・ディスコ、ニューウェーヴ・スタイル。NEW ORDER、DEPECHE MODE、GARY NEWMAN、SUICIDE、PET SHOP BOYS、THE CURE……なんて、名前がズラズラと出て来ちゃうし、メロディーも大御所達に勝るとも劣らないおセンチでエモいソングライティングをかましている訳です。ええ…ただ一点を除いては……。
そう!このバンドのポイント、そして長所(…いや短所とも言えるか笑)は、なんと言ってもSamuelのこのヴォーカル!こんな繊細なニューウェイヴ・サウンドなのに、あり得ない程暑苦しくて、野太くて、ナルシストばりばりのスタイルなんですね。それはもう〜トム・ジョーンズ、西城秀樹、そしてヒムロック!裏返りながらセクシーにムーディーに迫ってくる訳です。(更にSamuel、ルックスも悪いです笑)
ここまで言っちゃうとかなり色モンな雰囲気たっぷりなのですが、だんだんそれが気にならなくなっちゃうからこの『ON THE WATER』はヤバい。NEW ORDERの『Ceremony』、David Bowieの『Heroes』、更にはTHE CUREの『Disintegration』に匹敵する程のコンセプト・アルバムだと海外プレスは絶賛しています。どうでしょう!このとんでもないエモ過ぎるエモ・アルバムを是非みなさんも体験して、ビショ濡れになってくださいませ。 |